ニュー・シネマの隠れた名作。絶頂期の比類なきインテリ・美人＝キャンディス・バーゲンと英国の無頼派元ボクサーのオリバー・リード（名匠キャロル・リードの手のつけられない暴れ者の甥っ子）「ポパイ刑事」ハックマン（バーゲンと３度共演。相性がいい。アクターズ・スタジオ入学不可のたたき上げスター）夢の共演の異色西部劇。原題は「ハンティング・パーティ」ハックマンがリード率いるならず者集団を望遠スコープ付きライフルで野原でう＊＊してるとこを狙撃。当時話題になった。酒と喧嘩（芸能人ではやはり元ボクサーのR・ミッチャム、ブルース・りーの弟子で海兵隊上がりのマックイーン、とこのリードが喧嘩が強い）で鍛えた？オリバー・リードのワイルドな魅力と対照的なペン大卒（アイビー・リーグの名門）のバーゲンの知的な美貌が炸裂？した。ハックマンは割を食った。いまや誰も憶えてないが私は大好きだ。DVDはない。武田泰淳夫人の百合子さん（故人）もオリバー・リードファン。ルックスもタフ。強烈なジョン・ブル。忘れがたい無頼派。１０年位前に撮影中に酒飲みすぎ死亡。男の鏡だっぺ。

　この作品は、桃の缶詰を開ける度に思い出される。　キャンディス・バーゲン扮する教師が、個性派俳優オリバー・リード（キャロル・リードの弟と記憶している。）扮する野盗に誘拐去れるのが物語の発端となる。バーゲンの夫である町の有力者をジーン・ハックマンが演じており、執拗（転んでも転んでもめげないひつこさは素晴らしい。）な追跡劇が開始されることとなる。追っ手からの逃亡の中、バーゲンとリードの心のふれあいも描れ、ハンガーストを決め込むバーゲンの前で、リードが桃の缶詰を音を立てながら口中に頬張リ、バーゲンが生唾を飲み込むシーンが非常に印象的。ラスト、愛は愛としても、人妻を奪うと生きてはいけないものなのか?教訓か？　

ストーリーは、面白かった。けれど、ブレイク　ライブラリーさんが悪役ではなく、もっと華やかで可愛い役の映画をもっと作ってほしい。

W主演のブレイク・ライブリーとアナ・ケンドリックですが、ライブリーは一見ゴージャスで非の打ちどころがなさそうに見えて、案外下品で下心のある雰囲気、アナ・ケンは天然で利用されやすそうな雰囲気をうまく演じていて、作品の冒頭で、全く正反対の二人がどうして交流を持つようになったのかという不思議さ、アナ・ケンが利用されているんだろうなあということを印象付ける感じが伝わったので作品世界をよく理解できた。大ヒットしたゴーン・ガールのようなところもあり、失礼ながら超傑作というわけではないけれど、十分面白い映画になっていると思う。よく知らないくせにと非難を受けるかもしれないが、ハリウッドのアメリカの女優さんは押しが強く、コメディでも大げさな感じの人が多い印象なので、アナ・ケンのような日本人でも理解できるかわいさや、SNSでおちゃらけてみたりという遊び心の人は貴重なので見ていて楽しい。作品の内容的にも一歩間違えばドロドロ陰湿な話になるべきところキャストの良さで面白い映画になっているのかなと思う。期待値を上げすぎないで見ればお勧めできると思います。

途中からクレイジーな設定になっており楽しく感謝でしました。

これは「ゴーン・ガール」のような映画になって行くのかと思ったらシリアスな展開にはならず、どこかコメディ的要素を漂わせたサスペンス映画に仕上がっていた。しかしエミリーの動悸が今ひとつわからない。果たして住宅ローンから逃げたかったという事だけであのような大胆な行動に出るものだろうか。ラストへ向かう中、二転三転する様は「デストラップ 死の罠」を彷彿とさせエミリーの憎らしさが全開となったところで静かなアメリカン・ハイブリッドの登場により溜飲が下がるいい展開であった。時代を反映したライブ配信の設定やエンドロールも飽きさせないポップな感じは好感の持てる映画であった。

予告の方が魅力的。

まずこの映画はキャスティングの時点で勝ちですね。イケてないシングルマザーをアナ・ケンドリックがコミカルに演じ、垢抜けたゴージャスでミステリアスな女をブレイク・ライブリーが演じるのですがこの2人の化学反応が冒頭から30分見事ですね。特にアナ・ケンドリックは本当に上手いです。そして、もう一つこの脚本が見事なのは、現代的な「SNSの拡散」というものの利用の仕方を見事に捉えているところ。現実の世界が明日SNSのフォロワー増加やいいね集めの為に利用されていき、さらにそのパワーバランスの変化を見極められるものが現実をコントロールしていくという様子が描かれていく。日本でもリアリティショーのスタッフすらその構造が分からず演者自身がテレビ番組を自分のSNSに引っ張る道具としてしか扱わなくなっている事をコントロール出来なくなってしまった顛末は演者の自殺という事で全く議論の質が変わってしまったが…最後のモタモタ感を考慮してもなかなか面白かったです。

　シングルマザーがぶっ飛んだママ友と仲良くなる。彼女は簡単なお願い（シンプル・フェイバー）と息子を学校が終わった後で預かってほしいと頼むが、その日から行方不明になってしまい。。。　友達が行方不明になるまでの前半はコメディと言えるくらい笑える。そこから一転ミステリー作品となっていくのだが、前半のジョーク部分が様々な部分で見事に活かされているのがすごい。ブログ（ユーチューバー）設定もうまく活かされている。　 アナ・ケンドリックとブレイク・ライヴリーの魅力が爆発。二人のやり取りをずっと見てられる。

軽妙、セクシー、お洒落なサスペンス。ただサスペンス自体、そこまで読めなかったり、ひねられてスリリングかというと大したことなかった。実話としては怖いけど。清純で天然そうなアナケンからして登場人物が尻軽な奴ら揃いで救いよう感じなかった。